はじめに
こうべっ子の助成基金は長い間ご活用いただきましたが、令和6年度をもって終了となりました。
阪神・淡路大震災から29年が経ちました。震災後に神戸市PTA協議会を中心に、「神戸の教育復興のために」「神戸の子どもたちのために」との思いから貴重な募金が寄せられました。
本基金は、お寄せいただいた募金をもとに、神戸の子どもたちがたくましく生きぬく力を育み、また、思いやりのある幅広い視野をもった子どもたちへと育てていく活動を助成する基金として設立されたものです。
神戸はこれまで幾多の苦難を乗り越えながら、見事に復興を遂げました。そのなかで人と人とのつながりやお互いの絆の大切さも学んできました。
令和となり、さらにコロナ禍において今の子どもたちを取り巻く環境は、目まぐるしく、大きく変化してきています。お互いを大切に思う人間関係の構築や、遊び体験や自然・生活体験の醸成がますます大切になっています。子どもたちがこうした状況に柔軟に対応していくために、我々大人が何を伝えていくのか真摯に向き合っていく必要があります。そのためには、学校教育の充実はもちろんですが、家庭教育や地域社会での教育の拡充が必要です。
子どもたちは、豊かな感性とすばらしい力をもっており、個々の子どもたちのもつ力を引き出し伸ばしていくためには、周りにいる大人の働きかけがとても重要です。
本基金は、このような子どもたちを取り巻く課題の克服を願い、学校と家庭、家庭と地域、地域と学校の連携を視野に、特に新たなコミュニティ作りの基盤となるような、学校教育活動以外の諸活動に助成していくことを本旨としております。
本基金の趣旨をご理解いただき、次代の神戸を担う子どもたちにとって意欲的かつ発展性のある活動が展開されること願っております。
令和6年度の募集については、活動を令和6年12月末までに終了(精算まで)する団体を対象とします。