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事務局だより


第65回日本PTA全国大会仙台大会 参加者からの報告続々・・・5

全体会(カメイアリーナ仙台)(全員で参加しました!)


▲撮影:花木(小P会長)


▲三宅父娘(日P使用公認)

8月26日(土)全体会 仙台市体育館(カメイアリーナ仙台)
【記念講演】
演題:オリンピックへの挑戦〜家族の絆で掴んだ父娘メダル〜
講師:三宅 義行氏(日本ウエイトリフティング協会会長、メキシコオリンピック銅)
   三宅 宏実氏(ウエイトリフティング選手、ロンドンオリンピック銀・リオオリンピック銅)
記録者:中P連 元木 祐

●昨年のリオオリンピックの感想
宏実氏
ロンドンオリンピックでメダル獲得し、2大会連続の獲得の難しさと、怪我もあった為不安もあったが、最終的にはメダル獲得が出来本当に嬉しく思う
皆様の応援にとても支えられた。現地の方からの声援も力になった。東京オリンピックの時も全ての選手へ声援を送って欲しい。

●夢や目標へ進むために大切にしている事
宏実氏
一人の力は微力。家族や周りの方への感謝を忘れない様にしている。
裏方の方への感謝⇒表舞台へ出ない方への影の支えに感謝している。

●父と同じ競技を始めたきっかけ
宏実氏
中学の時のシドニーオリンピックを見た事がきっかけ。ピアノやテニスをやっていたが、どちらも中途半端に終わってしまった。
高校に入り、父と叔父がメダリストであり、あまりにも身近にメダリストがいた為、安易にメダルを取れると思い、自分も輝きたいと思った。

義行氏
2つの条件を提示した。
1.絶対に投げない、あきらめない
2.どうせやるならオリンピックで金メダルをとる

●家族の支え
宏実氏
母はウエイトリフティングをする事に反対だった。兄もウエイトリフティングをしており、辛い部分を見てきたので娘まではと思っていたが、覚悟を決め、自身がしていたピアノ教室を閉めて、栄養面のサポートをしてくれるようになった。

義行氏
ウエイトリフティング始めると言った時に技術面は自分が教え、栄養面は妻が栄養士のところに通って勉強した。
現在のスポーツは家族の支えが大事。一人だけでは出来ないと選手たちも感じている。

●義行氏の両親の子育て
義行氏
普通で良い。当たり前のことを当たり前にしろと教えられた。一つだけ言われた事は「人に迷惑を掛けない」
父の子育ての教訓を活かして、あれをしろ、これをしろと子供達に薦めたことは一度もない。

●テーマである家族の絆について(家族の関わりで大切にしていること)
義行氏
あいさつを特に大切にしている。普段の家族の生活でもあいさつでコミュニケーションをとるようにしている。

宏実氏
コミュニケーションや家族の絆について今回の機会で逆に考えさせられた時間だった。

●最後に
宏実氏
家族の絆というテーマでもあり、考える事も多く、出来ていない事もたくさんあると思った。でも何よりも今しか出来ないこと、今出来ることを精一杯やりながら、後悔が無いように頑張りたいと思う。
また東京オリンピックがあるが、皆様が応援してくださると、選手もたくさん頑張れるので活躍出来る様頑張りたい。

義行氏
親子の会話等、今会話が少ないから色んな事が起きたりすると思う。「今日学校でどんな事があった?、どんな友達と話をした?」等親子でコミュニケーションをとって頂くと、子供が友達と親や家族に言えない事を友達同士で話をして解決する事がたくさんあると思う。
個人的な考えだがこの様に子供とコミュニケーションをとれば、今世間でいろいろと起きている色んな事故や、いじめ等が無くなると思う。

●感想
今回の講演を聞いて、2大会連続のメダル獲得の裏に家族や周りの方の支えがあった事に気づきました。また、家族のコミュニケーションの大切さや、一流アスリートに育て上げた子育てのお話まで聞く事が出来ました。本日で気づき、学んだ事を今後生かしていきたいと思います。


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第65回日本PTA全国研究大会仙台大会 全体会報告   報告者:田尻浩史(中P連)

講演日時:2017年8月25日(土)10:55〜12:10
講演会場:カメイアリーナ仙台(仙台市体育館)
講師:三宅宏美(ウエイトリフティング選手、ロンドン五輪銀、リオ五輪銅メダリスト)
三宅義行(日本ウエイトリフティング協会会長、メキシコ五輪銅メダリスト)
記念講演演題:オリンピックへの挑戦 〜家族の絆で掴んだ父娘メダル〜

三宅宏美さんと三宅義行さんは、選手と指導者でもあり、親子でもある。
義行さんは、冒頭「私は監督と言ういうより、ただの爺さんです」と自身を紹介されました。そんな二人の関係を子供の頃から現在に至るまで、微笑ましく語っていただけました。

■リオデジャネイロオリンピックについて
(宏美さん)2大会連続でのメダル取得の大変さを痛感。声援が大きな後押しとなり、メダルをとらせてもらった。東京大会でもぜひ熱い声援を!
(義行さん)ロンドンで28年ぶりのメダルがまぐれだと言われた。2回連続取れば実力なので、そこを目指した。リオでは連続でメダルをとること難しさを感じ、メダルを取って早く帰りたかった。

■夢や目標を実現させるために大切なこと。
(宏美さん)ひとりの力は微力で、家族や表舞台に出ないたくさん方のサポートがあり、達成したこと。感謝の気持ちを忘れてはいけない。4年毎に逆算して計画をたてるが、1年毎にプロセスを立てて、自分の今をみつつ、未来を見据えている。
(義行さん)毎日毎日トレーニングを継続。いかに飽きさせずに大きな目標に向かっていくか。東京五輪開会式から逆算すると、あと練習は700回ほど。一年一年が勝負。「心配しなくていい、任せなさい」と選手には練習に集中させている。大事なことは声掛けを行い、練習中の選手の状態を注意してみること。上から目線ではなく選手と同じ目線で話をすることが一番大切。
メダルはもう過去。自国開催オリンピックでは勝ちたい。毎日毎日が痛みとの戦い、己との戦い。自分がおしまいと思ったら負け。出たかったらやるしかない。練習がすべて。練習しないと結果が出ない。日々挑戦して前に進むしかない。

■お互いの意思確認方法
(義行さん)実際意見がすれ違った場合は声をかける。
自分ができることを選手もできると勘違いし、これぐらいわかるだろう!と暗黙の了解が時々通じず、あとで言わなかったことを選手に謝る。
実際にプレイするのは選手。監督は見ているだけでえらくない。いつも選手優先でやっているので、だから私は「ただのおじいちゃん」。
男性と女性の差、選手の個性を見て、ほめて伸ばす指導を。
監督が満足するのではなく選手が満足すること。そこが大事だと気が付いた。
監督は絶対弱音を吐かない、カレンダー通りというスタンスで臨まなければならない。

■父と同じ競技を始めたきっかけ
(宏美さん)母はピアノ講師。ピアノを習っていたが、オリンピックをみてウエイトリフティングに興味を持った。身近にメダリストがいる、私でもメダルが取れる?と安易な考えで入った。運動神経は並み。ゆっくり努力をしないといけないタイプ。父が経験者・メダリストで、トップアスリートと身近で練習をできたことがよかった。

■宏美さんの他の可能性は
(義行さん)最初は好奇心?ピアノ練習からの逃避?と思っていた。本当に選手をやりたい時、どういう目標を与えて指導するか?当初からオリンピックを視野に。勧められてする人は壁にぶつかった時に折れやすい。自らする人は折れない。始めて3か月で2つ条件を出した。
・途中で絶対にあきらめない、投げない、最後までやり通す!。
・どうせやるならオリンピックでメダルを取ろう! 
3年後のアテネを通過点として、さらに4年後のメダルを目指した。

■レスリングに対して母の反応
母親はピアノを希望。父兄のしんどさを知っており、しばらく受け入れてもらえず。意思が強かったので覚悟を決めてくれた。ピアノ教室もやめ、栄養サポートを。技術は父が、栄養は母が勉強し、兄は親に言えない相談に乗ってくれた。一人ではなにもできず、周りのサポートの大切さを感じた。

■義行さんが親から言われたこと
(義行さん)父親はあれこれ指示を出さず、自然な感じで自由に育てる方針だった。
「あたりまえのことをあたりまえでやったらいい」
「ひとに迷惑かけたらいかん 一族みんな迷惑をかける 普通でいい」
「まさかの坂は必ずあるから、常日頃、そなえておけ」

■ふたりが大切にしていること
(義行さん)挨拶を大事に。奥さんとも一日一回は連絡する
感謝の気持ち、ありがとうと言う言葉が一番大切。
幅広い年齢層でも、声をかけると必ずいい笑顔に。
照れで挨拶しなかった子供も、話しかけると結構次に挨拶してくれる。
そうして絆ができてくる。

(宏美さん)自分自身のことでいっぱいで家族に目を向けれなかった。今回の講演で家族の絆を逆に考えさせられた。やめたいというと、いつでもいいよと言われるので、言葉の責任感を感じる。夢が叶うまではやり通したい。一人では心が折れるが、チームメートがいると一緒に頑張れる。

■宮城について
(宏美さん)震災後数か月後に来たが、言葉を失う悲惨さがあった。JOC主催のイベントで地元の子供と運動会を一緒にやって笑顔が見えることがうれしかったし、元気をもらう

(義行さん)当時、なにをすればよいかわからなかったが、できることをやろう!と手伝いを。頑張ってではなくまたねと言う。何よりもみんなの笑顔に逆に元気をもらった。

■最後に一言
(宏美さん)家族の絆をたくさん考えさせられた。今しかできなこといまできることをしっかりやって 2020年に向けて一日一日、一年を大切にしてすごしていきたい

講演を受けた感想:
二人とも挨拶の大切さ、周りの人への感謝を忘れてはいけないことを強調されており、改めて大切さを考えさせられました。
指導者、親は決して上から目線ではなく、選手・子供と同じ目線で話し、安心して目標に達成できるように見守ること。ついつい親として年長者として、上からの声掛けをしてしまうことは今日から見直す必要があると感じました。

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第65回日本PTA全国研究大会 仙台大会
全体会報告 2017/08/26(土) カメイアリーナ仙台  記録:小田 宗治(小P連)

伊達政宗公生誕450年という節目の年、そしてあの東北大震災の被災地で震災後初めて開催されたPTA全国研究大会仙台大会二日目・全体会は、1分間の黙とうで始まり、まだまだ復興途上の宮城県や原発の風評被害に苦しむ福島県を、本日の復興大臣の祝辞にもあったように皆で手を取り合って日本全国の子供たちの未来のために、PTAとして何ができるかを考えさせられた全大会・記念講演となりました。

全体会記念講演
講師:三宅 宏美氏
(ウエイトリフティング選手、ロンドンオリンピック銀、リオデジャネイロオリンピック銅メダリスト)
   三宅 義行氏
(日本ウエイトリフティング協会会長、メキシコシティオリンピック銀メダリスト)
MC:庄司 由加氏(フリーパーソナリティ)
演題:「オリンピックへの挑戦」〜家族の絆で掴んだ父娘メダル〜


講演内容
○ウエイトリフティングとの出会い
宏美氏は、音大出身の母の影響で幼いころからピアノを習う。中学生になるとテニス部に入部。その後、シドニーオリンピックで重量挙げを見たことをきっかけに、ウエイトリフティングと出会う。この時初めて自分の家族は、その競技を始めるにあたって最良の環境であることに気づく。

○指導者が「父」
 ●競技を始めるにあたり
娘・宏美氏
 ウエイトリフティングという競技を始めるにあたって、自らの意思で始めたのだから「やらされていた」ピアノと違って弱音ははかないことを父であるコーチと約束する。それまでのピアノの指導者であった母も、ピアノ教室をたたんでまで、家族一丸となって娘のウエイトリフティングをサポートしてくれることになった。

父・義行氏
それまでにも指導者としての経験はあったが、実の娘を指導するという立場になることで、どのように指導するべきか、コーチとして、父として3ヶ月悩んだ。
・この競技はすぐに結果がでるものではなく、早くても5〜6年後に芽が出始める。だからこそ途中で投げ出さないことを娘と約束する。(但しどんな競技でも自ら決めて始めた子供は、あまり途中で投げ出さないことを父は知っていた。)
・競技開始当初から、オリンピックを目標としていた。

●実際に競技人生が始まると、
・とにかく「人に迷惑をかけない」のであれば、あとは普通で良い。
・技術的な指導は行ったが、練習メニューなどあれをしろ、これをしろなどは言わず本人に任せた。
・個性を理解し伸ばしていくことを心掛け、そのための声掛けの大切さを理解し気を配った。
・選手がどんなに迷っても、指導者は当初の目標(オリンピック)を見失わないよう努力した。

●そしてさらに本格的なトレーニングが始まると、
娘・宏美氏
  トレーニング中の痛みなどが辛い時など、父だからこそ弱音と思われたら嫌なので言わない時もあった。また、自分がオーバーワークになると必ず父がコーチとして注意してくれ、それを続けることによって起こるケガを予言してくれていたのに、父だからこそ素直に聞き入れることができず予言された通りになってしまうことがよくあった。

  父・義行氏
  多分、今ここが痛いのだろうな、というのはよく分かった。またオーバーワーク時の彼女の気持ちも理解でき、そして親子だからこそ言わないのだろうというのも、私も兄が同じ競技者でありライバルだったからこそ感じていた。だからこそ、常に必要以上に声を掛けコミュニケーションをとるようにしていた。

  娘・宏美氏
  なるほど、今、この会場で初めて、家族のコミュニケーションの大切さと父の偉大さに気づかされました。(会場一同、笑)

〇スポーツ競技の指導を通しての家族(まとめ)
  父・義行氏
今のスポーツは、昔と違って家族のサポートがとても大事です。それは大変なことですが、サポートすることで、まずは家族の中から挨拶や感謝の言葉などの当たり前のコミュニケーションが自然な形で身に付いていきます。まずは声をかけないと、指導もできませんからね。だから「家族の絆・つながり」が希薄になってきているこの時代だからこそ、スポーツなどの習い事はとても大切だと思います。
また家族以外の他人にも声をかけることができるようになることによって、かけられた側は良い顔になります。この良い顔「笑顔」が社会の中ではとても大切なものなのです。現代に起こる親子間や近隣地域での様々な事件・事故は、特に電子機器が進化した中で直接的な会話が減少したことが起因しているのではと思います。
  最後になりますが、私たちがスポーツ競技を行う中で、本当に様々な方にお世話になってきました。講演の冒頭でもお話ししましたが、監督だから選手より偉いのだとか選手だからスタッフより偉いのだ、そして親だから子供より偉いのだ、というような上から目線の考えを捨て、常に皆で一つのものを作り上げていくのだという気持ちを、これから親子間でもさらに大切にしていきたいと思います。

○感想
  私も子供に、私が慣れ親しんだ競技をさせている身として、このお二人の講演には深く考えさせられるところが多々ありました。自分自身、人間として競技者としてまだまだ未熟で、子供と共に切磋琢磨していかなければいけない立場であることを理解し、その競技を通じてたくさんの会話と良い経験を積み上げいくことが大切なのだと感じました。
またこれはスポーツを通しての家族間のことだけでなく地域社会の子供たちとの関係性にも言えることで、私が大人だから偉いのだという目線を捨て、子供たちの自主性と会話を大切にしながら、希望のある未来に向かって共に歩んでいくことができればと思いました。


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