ニュース&トピックス

事務局だより


第65回日本PTA全国大会仙台大会 参加者からの報告続々・・・4

第8分科会「健康安全」(帆足・宮澤・安東・黒田・石丸・田尻・森嶋)


▲撮影:黒田(小P)


▲撮影:石丸(中P)

第8分科会「健康安全」   記録者: 森嶋由美子(中P連)
会場:トークネットホール仙台( 仙台市民会館 ) 大ホール
 
◎基調講演 「美味しい食育・残念な食育」  
元NHKプロデューサー・「ためしてガッテン」専任ディレクター  北折 一 氏

ダイエットや健康の常識にはウソも多い。その原因は楽で簡単なことに流れがちな“とびつき体質”にある。「ありがち」な“正しいことをきちんと伝える、食・健康教育”では人々の気持ちは遠ざかる。常識や習慣を変えるためにはマイナスの情報提供では効果はない。視聴者が美味しい調理法、健康に良い習慣を知るだけではなく、「ついつい」実践してしまう番組作りができて初めて合格といえる。

 料理に一番大切なのは「おいしそう」。“〜食べましょう”は“〜しなさい”と同じ上から目線、押さ
えつけの魔性の言葉。好き嫌いは大人にもあり、子供はなおさら。おすすめはどちらが好き?か好みを探しながらの「食べ比べ」。大切なことが「分かりやすい」ではなく「分かりたくなる」ことが必要。

  子どもの健康より大事なのが親の健康、親が健康ではないと子どもにとっては死活問題になる。大人でさえダイエットも健康も楽して得したいと考えがちで、子供には実感が湧かない。だからこそ、発想を変えて「親を病気にさせない子どもづくり」を!子どもはとても“教えたがり”。親の健康を守るため、「分かりたくなる」ことで興味を持ち、「ついつい」取り組むようになる。

◎実践発表 「いっしょにご飯を食べればみんななかよし」 〜こども食堂を開催して見えてきたこと〜
       一般社団法人 音楽のある暮らしを <ドリームクラブ> 太田 瑞世 氏

  2014年6人に1人という子どもの貧困率が発表され急激に増加。現在宮城県内に約22カ所、全国に推
定350カ所。開設の動機は共働き世帯の負担軽減。子どもの孤食を防ぎ、結果的に貧困対策になれば尚
よい。食材や現金の寄付を募りボランティアに頼っているが、無料のため赤字もある。ドリームのエン
ゲル係数は高いが、子育て時期の食費は教育費の範疇、食習慣は学習(経験)の結果と思う。  

  子どもは将来の社会全体を支える存在であり、その貧困は社会全体の責任。子どもの学力は家庭や地域
とのかかわり方に影響を受ける。家族の生活スタイルや在り方、考え方により子どもの「孤食」が増え
る今、コミュニケーションスキルや食事のマナーを通して社会性を身につけることができる子ども食堂
は、新しい地域のコミュニティーである。子どもの健全な成長は社会(地域)の責任なのです。

◎パネルディスカッション 
研究課題 「子どもたちの健康な心と身体を育む食を求めて」 〜「こ食」と地域の食育〜

コーディネーター 飯田 利加 氏 フリーアナウンサー
パネリスト    太田 瑞世 氏 一般社団法人・音楽のある暮らしを ドリームクラブ代表理事
         山口 美香 氏 ?グリーンショップはらだ 野菜ソムリエ上級PRO
         嶺岸 若夫 氏 元仙台市PTA協議会副会長
         中村 敏徳 氏 前岐阜県PTA連合会会長 
家庭における孤食と子どもへの影響について討論。
太田氏 多忙な親にだけ負担を強いるのは無理、食事を作るのはハード面の問題で代替手段はある。親に甘えられていない子どもが多いのでは?孤食による子どもの学力低下などの悪影響が報告されている。

山口氏 孤食はマナーや好き嫌いなどの面で問題が多い。また食事はコミュニケーションの場でもあり、孤食を重ねることで人との接触が苦手な子、一人でいないと落ち着かない子などを生んでいる。

嶺岸氏 給食食材の提供を通じ、長年食育にかかわってきた。食べることは命をいただくことであり、食事を楽しまないということは、命の大切さが理解されていないのでは?と思う。

中村氏 子どもだけの食事、外食の多さ、同じ家の中で別々のものを食べる“ファミレス方式”などが増えているが、食事を通しての親子のコミュニケーションはとても大切。岐阜県では“弁当の日”を設け、食の楽しさを学んでいる。また郷土料理を給食に取り入れることで、郷土への理解を深める努力をしている。


<感想> 「食」の役割は体を作るだけではなく、心を育むことでもあると学びました。情報を得ること、提供することだけに終始せず、社会全体の問題ととらえ一人一人が取り組むことが大切だと感じました。

******************

(第65回 日本PTA全国研究大会 仙台大会報告)
日時:平成29年8月25日(金)
報告者:小P連 副会長 宮澤清志
会場:トークネットホール仙台(仙台市民会館)大ホール
第8分科会「健康安全」
研究課題  子どもたちの健康な心と身体を育む食を求めて 
〜「こ食」と地域の食育〜
基調講演(北折 一[元NHKプロデューサー])
 自らのNHK時代の「ためしてガッテン」専任プロデューサーとしての経験から、「マスコミでいわれていることが真実とは限らない」と、いくつかの例を挙げながら語られた。
 「体にいいから食べましょう」「〜しましょう」という、この「魔性の攻撃」は、私たち大人が子どもたちに対してしやすい攻撃であり、私たちも気を付けなければならない。
 「食育」という言葉がよく用いられているが、「子どもの健康」よりも、もっと大切なものは「親の健康」であり、そのねらいは「親を病気にさせない子どもづくり」である。
 幸せなPTA人生を送るための方法について提案された「学校が変わる! 弁当の日」。学校が変わり、家庭が変わり、そして子どもが変わる。
実践発表(太田 瑞世[一般社団法人 音楽のある暮らしを〈ドリームランド〉代表理事])
いっしょにごはんを食べればみんななかよし〜子ども食堂を開催して見えてきたこと〜
 自らが、その必要から「子ども食堂」をはじめ、続けていることを通して、子ども食堂の役割として、
?こどもは人とのかかわりの中で成長する
?コミュニケーションスキルを身につける。
?食事のマナーを通して社会性を身につける。
?子どもの様子の変化から問題の早期発見
と語られた。
パネルディスカッション
 家庭における「こ食」(孤食、個食、固食、小食、粉食、濃食、五食‥)が社会問題となっている。そのような中、PTAとしての立場から、
?家庭における「こ食」による子どもへの影響
?家庭における「こ食」の現状、課題とその解決策
?地産地消、郷土料理の大切さ
といった視点から発題と質疑応答が行われた。
パネラーからは、いわゆる「こ食」問題の解決策として、親だけではなく地域全体で考えることが必要であることや、「お手伝い」→「子手伝い」(子どもにも手伝ってもらって、子どもに「ありがとう」を言うことを考える。同時に子どももそのような体験を増やす)の必要性、また家庭でのホームパーティーの重要性などについて提案がなされました。
そのような提案に対して、会場からは、「子ども食堂」「お弁当の日」の始め方、またその成果等について、熱心に質疑され、またメモを取る姿が見られた。
総括
 最後に、基調講演での発言を紹介して、総括としたい。
 どんなことでも、始めなければ意味がない。そして、何でも小さなことから始めることによってそれらが継続されていく。

▲ページTOPへ
神戸市PTA協議会事務局
〒650-0044 神戸市中央区東川崎町1-3-2 神戸市総合教育センター内
Tel. 078-360-3453 Fax. 078-360-3454