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事務局だより


第65回日本PTA全国大会仙台大会 参加者からの報告続々・・・3

第7分科会「環境教育」(熊谷・藤原・達可・花木・植松・河合主事)


▲撮影:藤原(小P)


▲撮影:藤原(小P)

第7分科会(環境教育) 会場:仙台国際センター展示棟 展示室
時間:13:40〜16:45
記録者:熊谷 紀子
【基調講演】13:40〜15:10 《持続可能な社会の実現 環境教育からESDへ》 見上一幸氏(国立大学法人 宮城教育大学学長)
 現代は地球上の一地域で起こった出来事が瞬時に地球全域に波及する高度情報化と急激なグローバル化の時代である。利便性や心地良さを求める人の心には際限がなく、人の飽くなき活動は、大気汚染、食の安全、気候変動、エネルギー問題や民族間の争いなど、社会環境の危機を生じている。科学の進歩は様々な問題の原因にもなるが、解決手段にもなる。このような時代においては一人ひとりの考え方や行動が重要になってくる。近年のICTの発展により子どもたちはバーチャルな世界に親しみ、リアルな世界の経験や体験が不足しているのではないか。次代を担う子どもたちには、実体験にもとづく思考力、判断力、表現力を育み、課題解決をしようとする力が必要であり、人と人とをつなぐ豊かなコミュニケーション能力の育成が大事である。その能力を育成するためには教育の役割がとても大きい。日本発の「持続可能な開発のための教育(ESD、Education for Sustainable Development)」は、持続可能な社会づくりのための担い手を作る教育である。持続可能な未来の構築のための行動計画として、国連はESDを含む「持続可能な開発目標(SDGs)」を掲げている。(←国連と外務省がピコ太郎とコラボしてSDGsの動画を配信中) バーチャル世界に接する機会が多くなる時代にはリアルで豊かな自然体験が大切、なぜ?どうして?美しいなどの感動(ワンダー)が大切である。ESDの視点に立った学校教育のためには、PTA・保護者、企業が「連携・支援・共力」で学校への理解が必要である。

【実践発表・パネルディスカッション】15:10〜16:45
提言者
実践発表者…立花 貴氏(公益社団法人 MORIUMIUS代表
コーディネーター…姥浦道生氏(国立大学法人 東北大学 災害科学国際研究所准教授)
パネリスト…西 道典氏(元福島県PTA連合会副会長)
パネリスト…立花 貴氏(実践発表者)
パネリスト…五十嵐のぶ代氏(一般社団法人岩手県PTA連合会会長)
パネリスト…外�啗浩司氏(青森県PTA連合会会長)
《研究課題》子どもたちが健やかに育つ環境の在り方を求めて 行動することで繋がる子どもたちの未来
1.自然・生活環境が、子供たちの成長に与える影響…子どもたちにはリアルな実体験が必要。大人は多くを教えず、実体験を通して子どもたちは学んでいくことが大切。
2.地域に根付く伝統・文化と、PTAの関わり…祭りを通して、子どもたちは人との関わりや地域の良さを学び、また次世代が戻ってくるという循環を作ることができる(持続できる社会)。PTAはそれを伝えることができる。
3.ふるさとで生まれた環境素材を活かし未来に繋げる取組…PTAだからできる支援のやり方、一つのPTAが学校を動かし、教育委員会を動かし、さらに上を動かすということができる。

【感想】
今回の基調講演、実践発表、パネルディスカッションを通して一番印象的だったことが、リアルで豊かな実体験(アクティブラーニング)が未来を創造する子どもたちにとても必要だということです。近年のICTの発達により、自宅に居ながらにして様々な情報を仕入れることが可能となり、「なぜだろう?」という疑問が生じてもすぐさまインターネット上で検索することができるようになりました。それはとても便利な反面、自分の足で探す、自分の手で解決する、という機会を失ってしまっているように感じます。様々な実体験を通して感動(ワンダー)が生まれ、豊かな人間性が育まれるのだと思います。また、自分のふるさとのことを祭りなどの行事で深く知り、愛着を持つことで、その地域を支える次世代の人材を育成することができるのだと分かりました。PTAにはそれらのことを子どもたちに伝えることや、人と人とのつながりを広げていくことや、大きな組織を動かせることなど様々な役割や可能性があることも知りました。とても難しく、奥の深い内容でしたが、今回学んだことを今後のPTA活動に少しでも生かせるようにしていきたいと思います。

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第7分科会 「環境教育〜子供たちが健やかに育つ環境の在り方を求めて」
仙台国際センター  記録者  植松 依子

歓迎アトラクション:幸南復興太鼓による「まつり太鼓」の演奏

基調講演:「持続可能な社会の実現  環境教育からESDへ」
     見上 一幸氏(国立大学法人 宮城教育大学学長)

ESDとは日本発の「持続可能な開発のための教育~Education for Sustainable Development」の略。地球上に存在する人間を含めた命ある生物が、遠い未来まで続いていくために持続可能な社会作りの担い手を作る教育のこと。
今社会は大気汚染、食の安全、気候変動、新たなウィルス、エネルギー問題、民族間の争いなど様々な課題のために、持続していくことが危ぶまれる状況である。
このような時代においては、一人一人の考え、行動が大切になる。しかし最近の子供たちはバーチャルな世界に親しみすぎて、リアルで豊かな経験や体験が不足している。
また、AIなどの新しい知識、情報、技術が社会のあらゆる領域で飛躍的に重要性を増し、今の職業の半分はいずれ取って代わられ、新しい職業ができると言われている。
子供たちはこのような社会の変化に対応して行かなければならない。
これからの子供たちに求められるのは、変化の激しい時代を乗り越え意思決定できる力、考えるだけでなく行動に移せる力。
学校教育では「何を教えるか」から「どのように学ぶか」、「何を知っているか」から「何が出来るようになるか」というように学びの質や深まりを重視する必要がある。この認識のもと「課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習(アクティブラーニンング)」を充実させる必要がある。
「アクティブラーニング」とは学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法。
発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれ、グループディスカッション、ディベートなども有効。
環境、国際理解、人権、平和、多文化共生、世界遺産、ジェンダー、エネルギー問題などあらゆるテーマがESDとなる。多くの学校でこのようなテーマの学習は行われている。
大切にしたいのは「sense of wonder(不思議さに驚嘆する感性)」その感覚を持ってリアルで豊かな体験をし、なぜ?どうして?と感動する心の育成。
子供はワンダーという感覚が敏感だが年ともにすべてが当たり前の日常になり、弱まってくる。子供同士はワンダーを高め合うが、大人はそれを打ち消してしまう。
大人は子供のワンダーを逆に学ぶべき。
正解が1つでない問いに、各自の実体験がそれぞれの解に導く。

 実践発表「ひとりの力を信じよう〜多様性ある学びの環境と雇用を生み出す持続可能な事業が地域の活力に〜」
      立花 貴氏(公益社団法人MORIUMIUS代表理事)

震災後石巻市雄勝町で活動。給食を届ける、学習支援などの小さな事例を積み上げて行き
2011年に現MORIUMIUSを廃校を利用して設立。子供が親元を離れて、自然と共存し、
他国の子供たちと交流したりする体験学習施設。子供の利用がない時は、企業・官僚研修
等にも使われている。地元の雇用を創出する意味合いも持っている。

パネルディスカッション
震災後の地域での子供たちのための活動について、元福島県PTA連合会副会長 西 道典
氏、一般社団法人岩手県PTA連合会会長 五十嵐 のぶ代氏、青森県PTA連合会会長 外
�啗 浩司氏、前出の立花 貴氏による討議が行われた。
・10年20年後を考えてPTAで伝統文化の継承に取り組む。大人になっても帰れる場所
を作る
・震災後子供たちを外で遊ばせるために他の地域へ連れて行ってやりたいが親が出したが
らない→学校を味方につけて説得
・PTAで集まった義捐金を本当に必要なところに配布する
など、子供たちのために主体的にPTAとして動くこと。小さなことでも出来ることをやっ
て行く、マイナスをプラスにかえてチャレンジするなど様々な実体験を聞くことができた。

感想
見上先生のお話は初めは難しい、とっつきにくいテーマだと感じましたが、これからの社
会を担う子供たちにとって大切なのは体験すること、自国を地域を知ることだと考えると
PTAとして親として出来ることはたくさんあると感じました。
震災後のPTA活動の難しさ、大切さ、重要性。自分に出来るだろうかと身の引き締まる思
いでした。




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