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事務局だより


第63回日本PTA全国研究大会 札幌大会 第6分科会報告

続々と、報告が上がってきました。第6分科会です。


▲第6分科会場 アトラクション


▲植松氏

第6分科会「人権教育」平成27年8月21日(金) 札幌全日空ホテル
       
研究課題 絆(信頼)・愛(感謝)・夢(希望)をもって生きることの素晴らしさをつないで

【午前の部】
?アトラクション・・・・・小山田 祐輝さんによる民謡 「江差追分」他2曲

?基調講演・・・・・・・・・・・「思うは招く 夢があれば何でもできる」  
           植松努 氏 (株)植松電機 専務取締役

冒頭の自己紹介から爆笑をさそい、参加者はもれなくみんな植松ワールドに引き込まれました。
講演の中に、大人がうっかり子どもに口走っている「NGワード」がいくつかでてきました。

ご自身は小さい頃から、飛行機やロケットを作る仕事がしたかったそうです。
でも学校の先生は、飛行機やロケットを作るのは、難しいことであり「東大に入らないと無理だし、君には東大は無理だ。現実的な夢(将来)を考えなさい!」と懇切丁寧にあきらめ方を教えてくれたそうです。
この世に生まれてきた時は、誰もあきらめ方など知りません。
大人に「どーせ無理!」「失敗したらどうするの!」「努力しても無駄!」と言われ、子どもは失敗を恐れるようになり、失敗はマイナスなことと考えるようになるのです。
親が危険回避のため良かれと思って言ってたことや、学校の進路指導で知らず知らずのうちに「あきらめ方」を教えてきたのです。

この「ど-せ無理」という言葉は、人の可能性を奪う危険な恐ろしい言葉です。
言葉の暴力です。暴力が連鎖するように、言葉の暴力も連鎖します。
この「どーせ無理」をなくせば、いじめや暴力も減っていくのではないでしょうか。

やったことないことをすると失敗して当然。人間は必ず失敗するのです。
「失敗したらどうするの!」の言葉には意味がない。
失敗を乗り越える力をつけるために、失敗のシュミレ−ションをたくさんしたり、一緒に考える・・・
大人がやるべきことはそういうことです。
失敗を怒ると、次は失敗を隠すようになります。出来なかったからと責めてはいけません。
出来ないと思い込んで努力しなくなると、確実に出来ることしかしなくなるので、それ以上の成長はありません。本当はいくつになっても成長できるはずなのに。
出来なかったことが出来た時にこそ、人は自信をもてるのです。
教育現場は、『失敗を安心かつ安全に経験させる場』であるべきです。
「失敗してもいい。諦めるよりは。」
「失敗した自分を、恥じなくて良い。そんな時は『ただ今、成長中!』と笑いとばそう」と言います。

それと「くだらない事をやってないで勉強しなさい!」も親はよく言いますがこれもダメ。
勉強以外をくだらないと言い、おとなしくて聞き分けの良い(大人にとって都合のいい)人間を作ろうとすると、子どもは喜びを失ってしまう。
喜びをお金で買うようになり、お金がないと何もできないと考えるようになります。
子ども達の夢と希望を奪って、あきらめ方を教えたら、彼らも奪う大人になるかもしれません。
でも、子ども達の夢と希望を奪わないで、あきらめ方を教えなければ、その子たちは10年後、15年後に、素晴らしい社会を作るはずです。
最近は科学が進歩してロボットが人間の代わりができるようになりました。が、今世界が求めているのは自分で考えることができる人間、やったことがないことができる人間なのです。

あきめない生き方は、本の中にあったりします。伝記はもちろん、マンガからでも良いのです。
あきらめない生き方をコピ-すればいいのです。本にはヒントが、学ぶべきことがたくさん載っています。
また本のすごい所は、死んだ偉人の話も聞けるところです。
表題になっている 【思うは招く】 を教えてくれた祖母は、戦乱で貨幣価値が一夜で変わる経験をしたそうで、常々「お金はくだらないよ。一晩で価値がなくなることもあるから。本に使うほうがいい。知恵と経験になるように使えば貯まり続けるから」と言っていたそうです。
考えるという動作には言葉が必要で、美しい心をもつために美しい言葉が必要なのです。
たくさんの言葉を知るには、本を読むのが一番早い。
だから植松さんは貯金より本屋を選び、困ったときは本屋さんだそうです。

学力向上を目指すほど「人としてのスキル」が下がった大人がうまれるという社会の矛盾を感じています。
愛する我が子に求めるべきは、「一緒に仕事がしたいな」と思える大人になるということです。
成績なんかより、夢を持ち努力できる子の方が社会で大成します。
子どもが「ど-せ無理」と思った時、「だったらこうしてみれば」とヒントをあげましょう。
夢は一つに限らず、たくさん持てばいいのです。そうすれば一つがダメになっても、「じゃあ次の夢」と方向転換できるのです。
【思うは招く・・・「だったらこうしてみれば」で夢は叶う】のです。



【午後の部】 〜実践報告〜

?真駒内公園小学校における自尊感情を高めることを軸とした人権学習の授業づくり
大室道夫(札幌市立幌西小学校 校長)
?ユネスコスク−ルに加盟して5年間の報告
清水禎一(札幌市立手稲西中学校 校長) 

?パネルディスカッション・・・・・「大人の元気力アップ」 自己肯定感を大人もアップさせる!
 子どもが、大人が、地域が自尊感情を紡いでいくために何ができるのか話し合いました。
全国人権教育研究協議会 (全人協)の取組みが紹介されたほか、長年PTA活動に携わってこられた方の子育て経験談を聞きました。コーディネーターの塩谷隆治さんがイスの前後左右の方(他府県のPTA)と話す機会を与えてくれたおかげで、全国大会らしく色んな地域の方とも意見交換ができました。  
   自分を好きになり、「Yes I’m OK!」と言える子どもを増やすために成功体験や感動体験を積み重ねて育む。それをまわりと共有するのも大切であり、命の大切さを教えることにもつながるです。
   親は失敗や危険から遠ざけるのではなく、失敗したときの対処法を教え、時には親が失敗してみせるのもいいとのことでした。午前中の植松氏の講演と重なりました。やはりこれが大切な事なのです。   
(報告/小P連M.I)

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